🌎Deal Tracker#110

🌎Deal Tracker#110

おはようございます。

先週、都内でTechniumやSushiTechといった国際カンファレンスが開催され、Climate Techを含むさまざまなスタートアップと出会う機会がありました。

また、Climate Tech JapanのDeal Trackerを2025年3月分まで更新しました。以下のリンクよりご覧いただけます。このTrackerでは、2023年から現在までの国内Climate Techスタートアップの資金調達情報をまとめています。ご意見/フィードバックがあれば、ぜひお聞かせください。

今週は運行効率系スタートアップが資金調達を実施したと発表しました。


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📰今週のニュース

💧中国が水素関連の特許競争力で日本を上回り、初めて首位になりました。中国勢は水を電気で分解して水素を取り出す電解槽など、主に製造分野で技術力を高めており、太陽光・洋上風力と併せて脱炭素エネルギーで中国の存在感が高まっています。

🔻トヨタ自動車は8日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比35%減の3兆1000億円になりそうだと発表しました。自動車生産は堅調なものの、円高やトランプ米政権の輸入車に対する関税政策が重荷となる見込みです。

🚫日産自動車、北九州市に建設予定だった電気自動車(EV)向けの電池工場の計画を断念すると発表しました。EV電池工場は成長投資の柱の一つで、投資額は約1533億円を予定していたが、日産は北米や中国市場の不振により、経営が苦境に陥っています。

🔻一方、中国の太陽電池主要7社の2024年12月期決算では最終損益の合計が比較可能な17年以降、初めて赤字となっています。過剰生産による市況悪化が原因です。

💰️トランプ米政権が公表した翌連邦政府予算では、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)充電網整備、気候変動抑止に向けた歳出が大規模に削減される見通しです。歳出削減額は全体で1630億ドル(約23兆6000億円)。軍事費を除く予算は2割超がカットされます。

🏗️三菱重工業が原子力発電所の建て替えに向けて200社以上の部品メーカーと調達協議を進めていることが判明しました。新型原子炉の「革新軽水炉」の安全弁などについて約150品目で調達可能と判断。国内で原発建造が滞る中で、今後のリプレースに備えて部品調達網を維持します。


💵資金調達

🌞FIT期間終了後の太陽光発電所の再生・運用を行うヒラソル・エナジーは、シリーズBの資金調達ラウンドセカンドクローズにおいて、三菱UFJ信託銀行、ONE Innovatorsより、資金調達を実施し、設立からの累計の資金調達額が13億円となったと発表しました

データ解析を通して航空会社の運行効率の向上・脱炭素化を目指すNABLA Mobilityは、インキュベイトファンド、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三菱UFJキャピタルに加え、環境エネルギー投資、山口キャピタル、横浜キャピタルより、シリーズAラウンドにて総額約4億円の資金調達を実施したと発表しました

🔋マンション向けEV充電サービス「WeCharge」を展開するユビ電は、スパークス・アセット・マネジメントより資金調達を実施したと発表しました。 


以上、日本や世界でのClimate Techに関する情報をご紹介しました。それでは、良い一週間をお過ごしください!

Climate Techに関する新しいアイデアや、イベント、関心/興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。


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