こんにちは。
価格競争力や経済的な国政戦略(関税など)の影響により、グローバルなサプライチェーンの再編が再び進んでいます。日本のメーカーが価格競争力を失いつつある中で、今後消費者に選ばれるためには、サプライチェーン戦略が一層重要になっています。
💸今週はバイオ、EV系スタートアップが資金調達を実施したと発表しました。
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📰今週のニュース
🏦欧州中央銀行は、来年下半期から貸し出しオペに「気候ファクター」を導入すると発表しました。気候関連リスクが高いと判断された担保資産について、評価額を引き下げる可能性があり、銀行に対し環境に配慮した分野への融資を促す狙いです。
📢北海道電力が泊原発3号機の再稼働に向けて住民説明会を開きます。泊原発3号機は先月原子力規制委員会の安全審査に合格。防潮堤の完成する2027年以降の再稼働が見込まれています。
☢️次世代型の原子力発電として注目されているのが「スモール・モジュラー・リアクター(SMR)」です。これは、従来の100万キロワット級の大型原子炉に対し、出力が30万キロワット以下と小型で、モジュール化された設計が特徴です。脱炭素化への関心が高まる中、安全性やコスト面での利点から期待が集まっています。
💳トヨタ自動車は、東南アジア最大の生産拠点であるタイにおいて、中国の部品メーカーからの調達を拡大します。2028年から現地で生産を始める新型の電動車に、これらの部品を採用する予定です。電気自動車(EV)の普及により競争力を高めた中国メーカーを取り込むことで、コスト競争力の強化を図ります。これにより、これまで日系企業を中心としてきた東南アジアの日本車のサプライチェーンに、大きな転機が訪れることになります。
💵資金調達
🦗昆虫由来バイオ燃料の生産を目指すスーパーワームは、Archetype Ventures、ANOBAKA、三菱UFJキャピタル、エネルギアより、プレシリーズAラウンドにて総額4.1億円の資金調達を実施したと発表しました。
🧅グルタチオンによって、作物の耐暑性・収量向上などを実現する次世代型農業資材の開発を行うWAKUは、ANOBAKA、慶應イノベーション・イニシアティブ、朝日メディアラボベンチャーズ、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、AgVenture Lab、個人投資家より、プレシリーズAラウンドにて総額1.8億円の資金調達を実施したと発表しました。
⚡️マンション向けEV充電インフラを整備するユビ電は、スパークス・アセット・マネジメント、環境エネルギー投資、東邦ガス、三井住友信託銀行より、シリーズCラウンドにて総額10億円の資金調達を実施したと発表しました。
🌌自然由来のカーボンプロジェクトを衛星データを用いて解析・モニタリングするArchedaは、三菱UFJキャピタル、PARTNERS FUNDをより、プレシリーズAの2ndクローズとして資金調達を実施したと発表しました。
以上、日本や世界でのClimate Techに関する情報をご紹介しました。それでは、良い一週間をお過ごしください!
Climate Techに関する新しいアイデアや、イベント、関心/興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。
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