🌎 リサイクル負担 #124

おはようございます。
💸今週はEV、データ系スタートアップが資金調達を実施したと発表しました。
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📰今週のニュース
🛑三菱商事と中部電力が、千葉県沖と秋田県沖の3海域で進めていた洋上風力発電計画からの撤退を発表しました。価格破壊とも言える安値で応札されたものの、建設費が倍以上に上昇。採算が確保できていないことが撤退の原因ですが、日本の風力発電戦略、エネルギー戦略への打撃となっています。
♻太陽光パネルのリサイクルを義務付ける法案を政府が修正します。家電などのリサイクル費用は所有者(受益者)が負担している中で、太陽光パネルのみ製造会社や輸入事業者に費用を負担させる案について、他製品との整合性が問題視されていました。
一方で、海外では拡大生産者責任(EPR: Extended Producer Responsibility) が進展しており、廃棄やリサイクルの費用を生産者が負担する仕組みが広がっています。これは消費者負担型の日本の制度とは考え方が逆であり、そのまま導入するのは法制度上なじみにくいという点が、今回の議論の焦点になっています。
ただし、日本の受益者負担モデルも実際には課題を抱えています。使用済み家電が違法な業者に流れたり、海外へ輸出されたりすることで、正規のリサイクルが行われず、環境リスクが国外で顕在化しているのです。こうした現状を踏まえると、日本の制度も抜本的な見直しが求められており、EPRの要素を取り入れるなど、新たな仕組みが必要だと考えられます。
🔥JERAは2028年にサウジアラビアでガス火力発電所の商業運転を始め、30年にも排出された二酸化炭素(CO2)を地中に埋めたり再利用するCCUS設備を併設します。水素混焼も検討される模様です。
🏃♂️原子力発電設備各社は、次世代炉の開発に向けて人員を拡充しています。三菱重工業は2025年度に、原発関連事業において過去最多となる200人超の採用を目指し、IHIも2030年までに同事業の人員を2割以上増やし、1000人規模にする計画です。関西電力は、2011年の東日本大震災以来14年ぶりに原発新増設の動きを再開しました。国内では専門人材が枯渇しており、技術水準の維持が大きな課題となっています。
💵資金調達
🖥️サステナビリティデータ・プラットフォーム「SmartESG」を提供するシェルパ・アンド・カンパニーは、WiL、グローバル・ブレイン、ANAホールディングス、キヤノンマーケティングジャパンより、シリーズBラウンドのファーストクローズとして、総額10億円の資金調達を完了したと発表しました。
🧪合成生物学により天然由来希少有用成分の微生物発酵生産を行うファーメランタは、ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター、Beyond Next Ventures、Angel Bridge、慶應イノベーション・イニシアティブ等より、シリーズAラウンドにて、NEDOからの助成金を含めて総計20億円の資金調達を実施したと発表しました。
🚙超小型EV「mibot」の量産を目指すKGモーターズは、豊田合成、未来創造キャピタル、鈴与商事、日本海ラボ、ひろぎんキャピタルパートナーズ、YMFGキャピタル、スパークル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズより、シリーズAの追加ラウンドにて、総額3.6億円の資金調達を実施したと発表しました。
🎤イベント
🤝アジア・スマートシティ会議(ASCC):11月25〜27日、横浜でASCCが開催され、環境にやさしい循環型社会の実現に向け、アジアの都市や国際機関と連携しながらサーキュラーエコノミーやカーボンニュートラルの推進に取り組む狙いです。企業ブース展示や一般参加者申し込みなど詳細はこちらから!
以上、日本や世界でのClimate Techに関する情報をご紹介しました。それでは、良い一週間をお過ごしください!
Climate Techに関する新しいアイデアや、イベント、関心/興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。
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