🌎 炭素除去、グリーンボンドとブルーカーボン #35

🌎 炭素除去、グリーンボンドとブルーカーボン #35

Happy Long Weekend!

今週は九州で大雨、本州は暑い日々が続きました。国内では化学系スタートアップが資金調達を実施しました。

金融庁と経団連のインパクト投資に関する動きを注意深くみています。

🧰炭素除去

政府や企業は、気候変動の影響がますます顕著になる中、大気中の二酸化炭素(CO2)を取り除くための技術を組み合わせて探求しています。ネットゼロ排出を達成するためには、排出削減だけでなく、残留CO2の取り除きも重要です。以下では、異なる二酸化炭素除去方法について解説します。

👆まず、直接空気キャプチャ(DAC)は化学反応を用いて大気中のCO2を取り込む技術であり、小型施設によるCO2再利用などが実施されています。DACの課題は、エネルギー消費量と高コストですが、地下へのCO2貯蔵などの改善が進められています。

🧪次に、バイオエネルギー炭素キャプチャ・ストレージ(BECCS)は、バイオマスを燃焼してCO2をキャプチャし、地下に貯蔵する技術です。BECCSはエネルギー供給も可能であり、化石燃料に依存する削減効果もありますが、食糧との競合や環境への悪影響への懸念も存在します。

🌳最後に、自然ベースのソリューションとして、森林再生や造林がCO2吸収を促進する方法です。これらの手法は費用効果が高く、既に実施されていますが、土地の制約や木の寿命による炭素保存期間の限定性もあります。

これらの技術や方法はまだ発展途上ですが、ネットゼロ排出を達成する上で重要な役割を果たす可能性があります。


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📰今週のニュース

💸NTTが14日、4本立てで総額3800億円のグリーンボンド(環境債)の発行条件を決めました。ブルームバーグによると、アジア企業(金融機関を除く)として過去最大であります。

🚗リチウム不足が自動車メーカーを鉱山事業に押しやる傾向が見られています。
フォードやゼネラルモーターズなどは、電気自動車の野望を阻みかねない原料不足を回避するため、鉱山会社と直接取引を行っています。

🌊世界の海運を規制する国連機関である国際海事機関(IMO)は先週、海運業界の排出量削減について待望の交渉を行われました。この交渉の結果、2050年頃までに海運業を正味ゼロにすることで合意されましたが、国際的な気候変動コミュニティから確固たる暫定目標が含まれていないと厳しく批判されました。

🍵 しずおかフィナンシャルグループは7/13、浜松市とCO2の排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルに関する連携協定し、製造業が集積する浜松市で脱炭素の取り組みを重点的に進めると期待されています。

💸脱炭素社会の実現に向けた資金調達のため群馬県が今月新たに発行する「グリーンボンド」と呼ばれる債権について、企業や団体からの応募が当初の想定の10倍を超えています。


💵今週の資金調達

化学産業に特化した生産・在庫管理・受発注システムを開発・提供しているSotasはシードラウンドにてArchetype Ventures、デライト・ベンチャーズから資金調達を実施したと発表しました。1stクローズと合わせて累計調達額は約1.1億円となりました。

📩 資金調達情報はぜひこちらに送ってください。


ファンド設立・買収・IPO

🌳 住友林業は7/10、米国で森林運営に投資するファンドを設立したと発表。ENEOSや日本郵政など10社が出資し、資産規模は約600億円。クレジット(排出枠)の創出を目的とする森林ファンドとしては世界最大級とみられる。


🗓イベント

♻️【E&Eコミュニティ × 環境エネルギー投資コラボ企画】起業家輩出塾! 脱炭素起業家たちの挑戦〜アスエネ株式会社編〜 #3:7/19(金) 19:00-21:00 オンライン及びCIC Japanにて開催される予定です。詳細はこちら!

「ディープテックで世界を変える!」というテーマで研究成果や次世代テクノロジーが社会にもたらすインパクト、そしてそこを舞台に事業に挑むことの魅力を深堀する予定です。開催は8月9日、19時〜よりオンラインにて、詳細はこちらから!


💡公募

📄神奈川県は脱炭素社会の実現に資する研究開発プロジェクトを募集しています。上限3000万円まで採択額があり、県から様々な支援が付いています。詳細はこちらから!


💡
今週のキーワード:ブルーカーボン
2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた(captured)炭素のことで、吸収源対策の新しい選択肢として提示されています。ブルーカーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草藻場、海藻藻場、湿地・干潟、マングローブ林が挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。

以上、日本や世界での気候変動に関するイベントや機会をご紹介しました。新しいアイデア、イベントや公募、関心・興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。

それでは、良い一週間をお過ごしください!

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